私行試行日記(3/23〜3/29)

323 木曜日

前の晩に食べ損ねたごはんを朝ごはんとして食べた。ナスとそぼろの煮物、唐揚げ、菜の花の味噌汁、ごはん。
 
息子を保育園に送った。両手に持っていたミニカーは回収した。
行きの電車は途中まで満員電車。乗り換え駅から『ヒットの崩壊』を読み進めた。オリコンって、オリジナルコンフィデンスの略なのか!全然音楽関係無い名前なんだな。ビデオリサーチとか似てるな。面白いビジネスモデルなんだなあ。
 
昼食は野菜の入ったボンゴレビアンコ。
GIANT KILLING』(ツジトモ/綱本将也43巻を読んだ。いつの間にこんなに巻数重ねたんだ、といつも思う。持田のキャラの強さが十分にわかる巻だったが、やはり椿が活躍しないと面白くない気がする。
 
女子大生7人組が連れ立って歩いてて、そのうち3人がそっくりなキャメルコート着てた。流行ってるのか、それとも仲良しアピールなのか。カブっていることで盛り上がったりしたのだろうか。
 
帰りの電車では、まず、『ディザインズ』(五十嵐大介2巻を読んだ。ああ、これ1巻出たの前過ぎて色々忘れてるな。戦闘シーンはちょっと微妙なとことあるけど、ここぞというところの美し過ぎる絵は健在。オクダの容姿の謎の迫力がいい。
最後に、『ヒストリエ』(岩明均10巻を読んだ。待たされたなあ。何回延期したんだっけ。アレクサンドロスのカリスマ性や異端さを表現するための巻だった。いやー、面白い。何度も読み返した。
 
晩ご飯は焼きそば、菜の花のサラダ、そぼろと茄子の煮物、手羽先だった。息子は焼きそばを殆ど食べなくて妻をがっかりさせた。茄子の煮物はたくさん食べていたが、茄子にはあんまり栄養が無いのでは?と話した。
息子は味の濃いものに弱い。
 
その後、息子を風呂に入れて二人で寝かしつけた。寝かしつけている間に寝てしまっていて、息子が寝室から出て行く夢を見てなぜか大きな声を出してしまったが、出て行ったのは奥さんで、驚いていた。
 
録ってあった『フリースタイルダンジョン』を見た。あ~、般若戦こういう結果になったか。やたらと熱いぶつかり合いだった。
次に二階堂ふみが演じるがんこちゃんの番組を2回分見た。二階堂ふみの怪獣感かわいい。
 
皿を洗いながらradikoのタイムフリーで『前野健太のラジオ100年後』を聴いた。遠距離恋愛の話、なんか笑えてしまった。どの話もどの言葉も若干の切ない可笑しさを含んでるんだよなあ。それがAマイナーなんだろか。
次に、『アルコ&ピースD.C.GARAGE』。二人は仲が良い、と妻に指摘されて、そう言われればそうかも、と思った。それもあって、ボケとツッコミがクルクル入れ替わったり、ツッコまない時間が長かったりできるのかも。それは放課後の部室みたいな感じ。
その後、洗濯機の糸くずが溜まるフィルターを変えた。これ意外と時間かかる。そして、風呂を洗って寝た。3時。
 
 

3/24 金曜日

寝るのは遅かったが、意外と寝覚めは良かった。朝ごはんにしらすご飯が出た。息子と美味しくいただいた。
息子を保育園へ送ってから駅へ。
 
行きの電車はまた途中まで満員で、乗換駅からは座れた。
そこから『ヒットの崩壊』を読み進めた。ビルボードのチャートが日本にもあるような気がしてたのは、気のせいじゃなかったのか!複合的な指数でのランキングは、なかなか柔軟性がありそうだ。そして、カラオケのランキングから【ヒット】を判断するのはなかなか難しそう。好きだけど歌いたいわけじゃない曲はランキングから漏れるしな。
 
昼食は唐揚げ定食。大根おろしもついていた。『ヒットの崩壊』を数ページ読み進めた。
 
帰りの電車でも『ヒットの崩壊』を読み進めた。音楽番組の話に入った。
 
晩ご飯はタンドリー風チキンとキャベツの千切り、ブロッコリーミニトマトのサラダ、ご飯だった。
妻が息子を風呂に入れて寝かしつけてから、風呂に入った。妻は一緒に寝てしまったようだった。
 
皿を洗いながら、radikoでリアルタイムで『セッション22』を聴き始めた。本腰入れて聴いてなかったので、内容はあまり覚えていない。
続けて、『菊地成孔の粋な夜電波』。ふるやゆうみという女性アナウンサーが共演だった。菊地成孔が多少場を掻き回そうとしても、異様に安定感のある返しをしていた。アナウンサーっぽい発声だが、聴いてて気持ちの良い声だな、と思った。しゃくれてるとか言うからどんな顔なのか気になったが、調べるのはやめておいた。
 
その後、ゴミ出しの準備をして、風呂を洗ってから、息子のオムツに名前のスタンプを押しつつ、『コードギアス』を見始めた。1シーズンのラスト2話。1話見終わった後には、洗濯物をたたみはじめた。
怒涛のようにいろんな要素が絡み合って滅茶苦茶な展開になってきて、これうまく終われねえだろ、と思ったらやっぱり微妙な感じになってた。で、そのままの勢いで第2シーズン『R2』に入った。1話だけ見た。あー、話に無理があり過ぎるけど、一応見るかな。前に見たはずなのに、うっすらとしか覚えてない。
午前3時に寝た。
 
 

3/25 土曜日

息子は朝からやたらと甘えていた。体調でも悪いのかなと少し心配になった。
洗濯した服を干して、朝食の皿を洗って、掃除機を少しかけて、息子を保育園に送ってから、整骨院に行った。またも腰の左側がおかしい。
 
昼食は近所の中華料理屋でかきの入ったラーメンを食べた。斬新な味がした。隣で夜の店を経営してるっぽいおばさん二人が「ヤクザを店に入れるか否か」という話をしていた。途中、「結局、仕事は人間関係!」という発言も聞こえた。
次はレタスチャーハンを食べたい。
 
その後、ドトールで苺とマスカルポーネのミルクレープを食べつつカプチーノを飲んだ。
その後、思いついて書店に行って、文庫版になった『七帝柔道記』(増田俊也)を買った。これは前から文庫になったら買うと決めてたから。
 
それから、赤羽駅に向かった。
大学時代のサークルの先輩と飲むためだった。
その先輩を俺は【不毛先輩】と呼んでいる。
不毛先輩は不毛なこと(あるいは、俺にはそう思えること)が大好きで、社会人になってから貴重度が増した俺の休日を、躍起になって不毛にする。どう不毛なのかは説明するのもめんどくさいが、主に長時間飲み続けることに原因の多くがある。あまりに長く飲むので、これまでにも土日丸々潰れることが多々あった。
今回、赤羽で飲むプランを提案したのは俺だ。『ドキュメント72時間』などで見かけたのに殆ど行ったことが無くて行きたかったのと、不毛先輩発案の不毛なプランを阻止したいと考えたからだった。
今回、企画時から不毛先輩は自分の家周辺の散策を提案し続けていた。
前回、その散策で「皇室の血を継いでいる」と主張する田代さんというおじさんに会ったのが面白かったのでそんな提案をしたいた。田代さんは、皇室云々の話の後に「田代まさしは分家」という発言もしていた。
田代さんの発言の真偽は知らないし、どうでもいい、と俺も不毛先輩も思っている。
不毛先輩は、その田代さん、もしくはそれに準ずる面白い人と出会いたいらしかった。しかし、そのプランは無駄に時間を浪費するだけに見えるし、飲んでるだけの方がマシに思えたので私は代替案を出したのだった。
赤羽で待ち合わせて焼きとんの店を二軒飲み歩いた。行きたかった店も有名店も行列が出来ていたので入らなかった。いつも飲みながら話す内容は下らない内容が多いが、時に人生やら仕事やらについて問われるので、普段考えないことを考えることになったり、話しているうちに自分が考えていたことがわかったりする。今回もそういう面はあった。その点は不毛では無いのかもしれない。
不毛先輩の仕事の話を聞いて、自分と関係無いところでも仕事はそこら中で炎上してるんだなあ、とは思った。
その後、しきりに誘われて不毛先輩の家周辺に電車で移動して、散策した。アルコールも入れず、ただ歩いた。寒いだけだった。不毛先輩はドラクエのように田代さん的なモンスターとの遭遇を期待し続けていた。
ラブホテルが多い地域を二人で歩きながら、カップルがホテルに吸い込まれていくのを見た。その気恥ずかしさを堪能してから別れた。
家に帰ったら午後10時だった。
何とか週末が不毛になるのを避けられたようだ。
 
小腹が空いたので、以前友人にもらった『金ちゃんヌードルチャンポン味』を食べながら、録ってあった『住住』を見た。人からもらったお土産にイチャモンをつける話で、正直、バカリズムとオードリー若林の遠回しな対応に面倒くささを感じてしまった。そこが面白みの一つではあるはずなのだが。この雑談っぽい空気は嫌いじゃないんだけど、いまいち乗れなかった。金ちゃんヌードルは普通の方が美味いと思った。それはカップ麺あるある。
 
その後、Eテレでやってた『ニッポンのジレンマ』を途中から流し見しながら皿を洗った。息子と妻しか食べていないので皿は少ししかなかった。三浦瑠麗氏が言っていた『自分に似ていない人を愛せるかどうか』という問題設定はとても面白くてずっと考え続けた。元々は、『本当のリベラルは自分の似ていない人も愛せなくてはいけない』という話なんだけど、自分にはそこまで政治的理念も無いので、そういうリベラルがどういう人間なのか、という一歩引いた視点で考え続けることになった。古市憲寿氏の「似ている人と一緒にいる方が楽しいんじゃないですか?」の方が自分には近いかもしれなかった。最も、彼の意見は例によって議論を活発にさせるための敢えての反論にも見えたが。
その後、『欲望の世界経済史 序章』も流し見した。最近、こういうシリアスなテーマの文献やテレビ番組も気になるようになってきた。年齢を重ねたからだろうか。そういう話題からストーリー性を見出せるようになった。
 
皿を洗い終わったくらいに妻が起きた。息子の寝るまでの話を聞き、不毛先輩の話をして、寝た。
 
 

3/26 日曜日

朝は息子が一番早起きだった。
早朝、「あっち、あっち」とリビングを指差すのがうっすら見えて時計を見たら、午前5時半だった。もう少し寝よう!と妻が息子を無理矢理抱き締めるのが見えたところまでは記憶がある。
 
結局、8:30頃に起きて、ごはんを食べつつダラダラと過ごした。雨だった。息子を公園に連れていけないのはなかなか辛いと予想した。
ワイドナショー』にエレファントカシマシの宮本が出てたのは、なかなかの衝撃映像だった。宮本を直接イジるのを見たのは『HEY HEY HEY』以来だった。
 
それから、妻と息子の3人で家を出て、途中の駅で妻と別れた。妻は美容院に向かった。
妻と別れた駅の近くにあるビストロっぽい店で息子と昼ごはんを食べたが、それが失敗だった。ハイテーブルしか空いてなくて息子にごはんをあげるために膝に乗せねばならなかったし、息子はキッズランチのミニピザをあまり食べなかったし、値段の割には美味くはなかった。店の雰囲気は良かったのだけど。最終的には膝上の息子が自分たちの太ももにりんごジュースを盛大にこぼすという大惨事に終わった。
 
その後、何とか服を拭いたり息子を着替えさせたりしてから店を出て、電車で移動している最中に息子はベビーカーの中で寝た。これ幸いとばかりに目的地に向かった。
マーチエキュート神田万世橋http://www.maach-ecute.jp/)。万世橋駅跡地を利用して作ったライフスタイル提案形の複合商業施設で、前から行きたかった場所だ。
今回、シャムキャッツという好きなバンドが関わっているポップアップショップがあるということで、いい機会なので見に来た。『シャムキャッツ』と英語でプリントしてあるスリッパが一番気になった。
そして、前から来たかったのは、このカフェ・N3331http://n3331.com/)だ。この店は二本の線路に挟まれるような位置にある面白い店で、電車が走り去るのをこんなに近くに見ながら飲食できる場所はそう無い。
そういうわけで、電車好きの息子を連れて来て反応を見たかったのだが、予想通り、電車がくるたびに指差して教えてくれた。最近なぜか電車を「ちゅうしゅうしゃ」と救急車っぽい呼び名で呼ぶのは、まあ、目をつぶろう。昼食があまり食べられなかったので、ドライカレーをあげながら、美容院終わりの妻を待った。
 
妻と合流して、マーチエキュート神田万世橋にあるnoake TOKYOというお店(http://noake.jp/)で、ほうじ茶のパウンドケーキとマカロンを買って、途中の駅で息子を放って遊ばせたりしながら、妻の実家を訪ねた。パウンドケーキは手土産だった。
義母以外は12か月ぶりくらいのはずだと思うが、息子の成長ぶりに皆驚いていた。よく喋るようになってきたし、階段も自分で昇り降りするようになったので、乳児の時期を知っていれば当然だろう。
そんな驚き冷めやらぬ中、首を傾げながら「開けて?」と可愛く言う息子の覚えたての芸が炸裂していた。開けてほしいのはお菓子の袋だったり、バナナだったりする(一般的にバナナの皮は『開ける』ではなく『剥く』だが学ばない。頑固)。いろんな人にたくさん遊んでもらっていた(俺の中でBGM大泉逸郎『孫』)。
 
家に帰っても興奮冷めやらぬ息子は、何度も妻の手を引っ張っては、晩ご飯の準備を妨害した。
仕方ないので、Netflixで一緒に『仮面ライダー電王』や『きかんしゃトーマス』を見た。電王に出ていた満島ひかりがかわいかったり、トーマスに出ていた日本出身の機関車・ヒロによる日本にいた時代の回想シーンが凝ってたりした。
そうこうしているうちに、トマトパスタと、妻の実家でもらったブリの照り焼きが完成した。美味しかった。夕方にドライカレーを食べたので少なめで十分だった。
 
その後、妻と一緒に息子を寝かしつけたが、妻が起き上がれなかった。
ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』を流し見しながら、皿を洗い始めた。ダウンタウン、ヒロミ、恵俊彰肥後克広10連続あっち向いてホイ勝利に挑戦する企画。肥後があっち向いてホイに全て負けるシーンは、凄過ぎて笑いまくった。それと、松ちゃんは肥後ちゃんって呼んでたけど、普段からそうなのだろうか。
 
その後、ラジオクラウドで『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル』を聴きながら、残りの皿を洗った。意外と『SING』好評だと知って驚いた。なんか予告チラッと見てスベってそうだと決めつけて申し訳なかった。
radikoのタイムフリーで『ZOO ZOO ZOO』も聴いた。作品作りについての真面目な話をしていて、ああ、結構真摯な姿勢でラジオの仕事やってるなと思った。ちゃんとそこまで話すんだ、と感じたから。
 
風呂も洗って、後は寝るだけだったが、読み残している雑誌を少し読んだ。
『髪とアタシ』の【音楽と髪】特集号、『POPEYE20173月号【二十歳のとき、何をしていたか?】特集、『BRUTUS』【危険な読書】特集号、昨年末発売の『週刊文春エンタ!』。
これで、大体、読みたいところは読み終わったか。読めば読むほど、携帯のメモやAmazonの欲しいものリストに作品が増えていった。
途中で妻も起きてスマートフォンなどを触っていたが、しばらくしてまた寝た。
 
 

3/27 月曜日

まだ雨が降っていた。寝坊した。
息子は鼻水が喉に詰まるらしくて寝起きが悪かったが、Eテレの番組を見ながら踊るくらいには機嫌を持ち直した。しかし、妻を追いかけるのはやめなかった。
昨日買ったはずの食パンが無かった。妻の実家に忘れたらしい。仕方なく妻が即席でパンケーキを作って息子に食べさせたが、息子の食事は集中力を欠いていた。
そして、俺も妻の実家に手袋を片方忘れたらしい。外に出たら寒かった。寒々しい雨の中、素手でベビーカーのハンドルを握るのはなかなか辛かった。
 
そんなトラブルの積み重ねで、会社に遅刻するのが駅で決定した。非常に重々しい気持ちで出社したが、会社に入る直前にくるりの『ワンダーフォーゲル』を久々に聴いたら気持ちが少し上がった。
 
昼ご飯は何となくチキンカツカレー。金沢カレーとかいう種類のやつ。久しぶりに食べたが、なんとジャンクな味なのか。
帰りに手袋を買った。今度のはタッチパネル対応だ。
 
帰りの電車で『ヒットの崩壊』を読み進めた。いきものがかりJポップを土壌としてJポップを作っていたのは知らなかった。そう考えて聴くと印象変わりそう。
はっぴいえんどの『風街ろまん』についての言及は大体わかっていた内容だったのだけど、読んでいて聴き直したくなる書き方だったのでiPhoneで聴きながら帰った。ああ、意識すると、やっぱり文学性としか言えないものを感じられる。歩いている自分が遠く感じられる。そして、その雰囲気は日本独特としか言えない。それはやっぱり俺の好きなくるりとかにダイレクトに接続するような感じだ。
 
晩ご飯は餃子と麻婆豆腐。麻婆豆腐のハッカクがいい感じだった。
 
息子を風呂に入れて妻と一緒に寝かしつけてから、部屋の片付けをしつつ、『ゴッドタン』を見た。
ああ、俺やっぱり結構見てるらしいな。『大人のコンソメ』も大好きだったもんなあ。東京03飯塚のみひろドッキリも何となく覚えてた。すごい笑ったけど、今見ると大学生みたいなノリにも見えて懐かしい。
次に、『山田孝之のカンヌ映画祭』最終話。無くなった実家とか父親とか、最後まで「フェイクかな?」と疑いながら見ることになった。その疑いが鑑賞への集中力に繋がっていた。フェイクっていうより、演出を混ぜ込んでるのかも。そこにカメラがあるんなら演出してるよな、と感じるというか。面白かったなあ。エンドロールまで見ると映画の風格だった。『映画 山田孝之 3D』ってすげえなあ。ずっとグラサンかけてたのも、その伏線だったのかな。第1話のエド・ケンパーが意図せず伏線になっていたっていうのは、松江哲明のツイート読んで納得した。
最後に『クレイジージャーニー』アドベンチャーレース完結編。妻が言ってた「何これHUNTER×HUNTERみたい」というのは、とてもしっくり来た。レースの過酷さよりも、過酷な状況での人間模様がやはり面白いのだから、人間っていうのは本当に面白い。体力勝負だと日本人が不利になるという話も面白かった。どの分野でも似たようなことが言える気がする。
 
皿を洗いながら、radikoのタイムフリーで『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル』の聴き残した部分を聴いた。ラジオクラウドでも、聴いていたのに【ひくみ】はまた聴いてしまった。やっぱりああいう下品さに弱いんだ。


3/28 火曜日

晴れていたが、天気予報によると夕方に雨が降るらしかった。
 
息子を自転車で保育園に送り、駅に着いた。
行きの電車で『ヒットの崩壊』を読み進めた。終わりが見えて来た。
 
昼食は生姜醤油らーめん。生姜に釣られて選んだのだが、生姜の味は全然しなかった。騙された。
 
妻が職場の歓送迎会ということなので、さっさと会社を出た。誰にも引きとめられなくて安心した。
 
帰りの電車でも『ヒットの崩壊』を読み進めた。いよいよ音楽産業の現状把握が終わる。音楽の今後の話に入る。
 
家に帰ると、妻が晩ご飯の準備をしていた。一度家に帰って来て、また職場付近に戻ってお店に行く予定だった。申し訳ない。息子と一緒にオムライスを食べた。美味しかった。
食べ終わると、妻が家を出た。息子は上機嫌で「ばいば~い」っぽい言葉を喋ってた。どういう気持ちなのかな、と不思議だった。この後、俺が寝かしつけなけばいけないと思うと緊張した。息子は最近俺に寝かしつけをさせない。
 
何とか息子をお風呂に入れて、意外とすんなりと寝室に連れて行って寝かしつけに入って、一安心していたら、彼は急にムクッと起き上がり、寝室を出ようとした。
玄関の電気が点いていて、妻がいると勘違いしたようだった。我が家はメゾネットというタイプの家で、玄関に入ってすぐに階段がある2Fに居住スペースがあるのだが、息子は階段を降りたがり、落下防止のために階段に行けないように設置してある柵にしがみついた。
仕方なく、両手を持ちながら、階段を降りたが、当然そこには誰もいない。1Fの冷え込みは凄くて、裸足だった足の裏は痛いくらい冷たかった。なぜか息子は遊ぶぞ~、という顔で目を爛々とさせたので、足の冷たさも限界の俺は、無理矢理息子を抱っこして階段を登り寝室に戻ったが、息子は大泣きしてしまった。
そこからは柔道の寝技のごとく、起き上がるのを引っ張っては倒し、押しては倒し、最終的には何とか抱きかかえて自分も寝る勢いで寝かしつけた。自爆。死闘であった。
 
ふと目が覚めて、携帯の時計を見たら23時だった。息子はぐっすり寝ていた。何だか頭痛がした。睡眠不足のせいだろうか。急に起きたせいだろうか。
 
寝ぼけた頭で、息子が散らかした部屋の片付けをしながら『コードギアス R2』の第2話を見た。シーズン1をなぞるんだよな。そうそう。
 
妻が帰って来て、雑談しながら皿洗いを少しずつ始めた。話した内容は、その日の歓送迎会の話と職場の人間関係の話がメインだった。話の中で日中読んだネット記事の話もした。夫婦関係と発達障害https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20151208-OYTEW55372/)という記事だった。少し前の記事で、見かけてから読むまでに時間が経ってしまった。
発達障害に割と関心がある。自分が発達障害ではないか、と疑っていたからかもしれない。アスペルガーの夫の夫婦間での振る舞いが、旧態依然とした家長制度の家庭でかなりよく聞く感じだったのは面白かった。やはり潜在的には昔からいたはずなんだ。しいたけが苦手な人が多い、というのも偏見を生みそうだが、興味深かった。
発達障害なんていうのは便宜上つけただけの名前に過ぎない、という主張もあるだろうが、名前がつくとわかりやすくて対処もしやすいし、ここで専門家が話していた具体的な対策も、大変有益な情報に思えた。
雑談は楽しかった。
 
妻が入浴と睡眠のために、出て行ってからradikoのタイムフリーで『オーディナリーミュージック』どついたるねん選曲回を聴いた。ものすごく彼らの音楽性を表す選曲で、洋楽・邦楽は問わないが、割とオーバーグラウンドからの選曲が多かったのは妙に納得した。B'zの『恋心』とSteady & Co.の『春夏秋冬』は懐かしさと唐突さで笑いながらしんみりした。考えてみれば、どついたるねんからは、オーバーグラウンドからの引用を猥雑にアンダーグラウンドに堕とし込んだような音楽が多い印象を受けていた。そろそろちゃんと聴きたい。最初にかかった『わたるちゃんツー』の身もふたもない感じヤバかった。
 
皿洗いが終わって、『ヒットの崩壊』を読み進めて、遂に読み終わった。【音楽産業のこれから】の答えが欲しくて一気に読んだ。答えはまだ出ていないけど、予測や対策はわかりやすく書いてあった。最後のモンスターヘッドとロングテールの話は何となく感じてたけど、わかりやすく文章になってて腑に落ちた。どの業界でも作品作りも作品発表もデジタル化で素人の参入障壁が低くなるけど、無名の人が埋もれない構造にできるか、無名の人が生きていけるか、が課題になりそうな予感がある。
『ヒットの崩壊』を他業界の先行指標にどうぞ、と著者がツイートしてたと思う。映像にはそのまま転用できそうかな?出版にはどうかな?不安と楽しみがある。
デジタル化の末にCDもジャケットも歌詞カードも文化として無くなっていく。音楽だけが商品になる。それは本来は正しいのだろうけど、やっぱり俺は音楽に付属していた無駄に見える文化が無くなることに抵抗がある。それはセンチメンタリズムだと一言で言っていいのだろうか。
電車書籍に対してのハードカバーの本は、音楽デジタル配信に対してのレコード(やカセット)と相似に見える。レコードは今また価値を見出されつつあるけど、本は果たしてどうなるのか。
 
 

3/29 水曜日

息子は今日も一番早く起きてリビングに行きたがった。
Netflixで『きかんしゃトーマス』を見せながらオムツを替えた。最近、トーマスを見て「ポーちゃん」と言う。ポッポーという汽笛の音からきてる語感らしい。
途中、どついたるねんのMVも見てみた。『わたるちゃん2』(https://youtu.be/nbEb7cgKiaw)と、『- BOLT-Brother Brother-』(https://youtu.be/3JHqPkeS59Q)。息子は見ながら少し踊っていたが、まだ早い、あるいは、もっと他に見せるものありそう、と思ったので消した。これ、刷り込みとか洗脳できちまうな。怖い。
 
息子を自転車で保育園に送った。上機嫌だった。
行きの電車で、途中から『七帝柔道記』(増井俊也)を読み始めた。ものすごく引き込まれた。のめり込む予感。
 
昼食はBLTサンドときのこのスープ。
少年マガジンを読んだ。ん~『はじめの一歩』どうなるのやら。みんな興味を持続できるのかな。鷹村も一歩も壊れそうだけども。一歩が宮田とやらない、という展開でこのままいけるのか。『あしたのジョー』的展開を避けたのだろうと思ってるが、盛り上がらないな。
少し『七帝柔道記』を読み進めた。体内の血がカッと熱くなるような感覚を得た。ああ、のめり込むな、これ。自分が少し柔道を差し引いても、読ませる力がある。まだ一章なのに既にめちゃくちゃ面白い。青春にも弱い。
 
家に帰ると息子と妻はレゴで遊んでいた。晩ご飯はズッキーニのパスタと、ブロッコリーミニトマトとシャケのサラダ。息子はあまりパスタを食べなかった。
色々遅くなったので、急いで息子を風呂に入れて、妻が寝かしつけた。
その間に風呂に入ったら、案の定、妻が寝室から出て来なかった。一緒に寝てしまったのだろう。
 
洗濯物をたたみながら、『住住』最終回を見た。ん~。ちょっとバカリズムの屁理屈が強過ぎて、なんか単なる嫌なヤツに時々見えるバランスだった。送別会風の演技というメタ演技は面白かった。友人や妻との会話でもやることがあるけど、それのハイレベルなヤツだった。
次に、バンダイチャンネルで無料だったので、『機動戦士ガンダムサンダーボルト』第1話も見た。ああ、カッコいいわ。でも、大人向けに作るガンダムってどうなんだろう?ガンダム好きな時点であんまり大人になりきれてないという矛盾を孕むな。今はそんなこと考える時代じゃないのかな。改めて考えると、イオっていうキャラクターは、ガンダムでは脇役だったキャラだな。こいつをカッコいいと思う感覚は大人かもしれない。
最後に、『コードギアス R2』を2話分見た。やっぱり設定に無理があり過ぎるんだよなあ。不都合なところに突っ込まない脚本は賢いのかもしれないけどルルーシュのキャラクターは面白い。やっぱり『デスノート』の月だ。
 
radikoのタイムフリーで『アルコ&ピースD.C.GARAGE』を聴きながら、皿を洗った。エリートと称するリスナーからの投稿面白かった。