NIKKI(3/30〜4/5)

3/30 木曜日

色々と遅れて思い通りには進まなかった。
はいはい。仕方ない。寝るのが遅過ぎたよ。わかってる。
息子を保育園に連れて行って別れた。どんどんバイバイがおざなりになってきた。ふむ。成長してる。
 
行きの電車で『七帝柔道記』を読み進めた。グッと心をつかまれている。読み終わったら高校の同級生に勧めよう。
 
昼ごはんを食べる前に、書店で本を5冊買った。漫画2冊と本3冊。俺はやっぱり『所有』にこだわりたいらしい。アクセス出来るだけじゃつまんないんだ。見た時に思い出せなきゃ楽しくないんだ。
書店に長居し過ぎて時間が無くなって、昼ごはんにかけうどん、かしわ天、かき揚げを大急ぎで食べた。
 
帰りの電車で昼間買った『アイアムアヒーロー』(花沢健吾22巻を読んだ。完結巻。買う前にたまたまAmazonのレビューで酷評されていたのを読んでしまって、不思議に思っていたのだが、その理由はわかった。何らかの区切りを期待した人には、すっきりしないだろう。ラストの『アイアムレジェンド』みたいな展開も、並行世界で3.11が起きているような描写も、必要なのかどうか、よくわからなかった。
次に、『あれよ星屑』(山田参助6巻も読んだ。相変わらず、面白い顔の人がいっぱい出てくる。戦後の猥雑なエネルギーが見事に表されていてドキドキする。
 
家に帰ると誰もいなかった。
しばらくして、妻の実家から妻と息子が帰って来た。
息子を風呂に入れて妻と寝かしつけていたら、寝てしまっていた。妻が先に一度起きたようだ。息子が泣き叫び始めて、寝ぼけながら俺も起きた。妻が宥めに戻って来てそのまま寝かしつけた。
 
それで、しばらく寝室とリビングを行ったり来たりして二人の様子を確認していたが、妻はもう起きられないようだった。
 
晩ご飯として、マルちゃん正麺のカップ麺、卵かけご飯、ブロッコリーミニトマトを食べた。
適当に準備したり食べたりしながら、録ってあったNHKの『人間ってナンだ?超AI入門』を見た。去年くらいから人口知能に興味がある。ディープラーニングニューラルネットワークという単語を見て、ぼんやり意味がわかるくらいには調べてるので、技術面で新たな発見などは無かった。人間と言葉の関係の話や、英語の理解に関する感覚的誤解の話は、新鮮だった。AIを勉強するために、より人間の深い理解が必要になる、というのは当たり前だが面白い。
 
その後、ダラダラと『コードギアス R2』を2話分見た。ロボットの変形・合体シーンはサンライズの貫禄。
 
見終わってもダラダラしたい気持ちは強かったが、観念してradikoのタイムフリーで『オーディナリーミュージック』真舘晴子(The Wisely Brothers)選曲回を聴きながら、皿と風呂を洗った。
女性の選曲者は初だったらしい。このThe Wisely Brothersというバンド名をやたらと目にしたし、この女性が映画について語った記事(http://www.cinra.net/interview/201703-thewiselybrothers)も読んでいたので、気になって聴いてみた。彼女達の曲『サウザンド・ビネガー』(https://youtu.be/CK853IQoEy0)は冒頭でかかった。一度『アルコ&ピースD.C.GARAGE』でも聴いていたが、かなり特徴的なボーカルでやたらと耳に残る。歌詞もメロディも何だか変なところがあって、妙に気になる。チャットモンチーやふくろうずを思い出したのは、ボーカルの声質が似てるからだろうな。選んだ曲の中にクラシックが入っていた。この番組で初めて聴いたかも。インストもあった。スローテンポで丁寧に聴かせる曲が多い印象を受けた。
 
やるべきことが終わって、『七帝柔道記』を読んだ。めちゃくちゃ読んだ。先が気になってるわけじゃなくて、この本をずっと読んでいたくて、読んでいる。方法として読み進める他無いのがもどかしい。
そして、午前3時半。やっちまった。
 
 

3/31 金曜日

曇っていた。
予報では雨が降るのは夕方からのようだったので、自転車で息子を保育園に送った。また今日も遅れていた。
 
行きの電車では『七帝柔道記』を読み進めた。もう止まらない。七帝柔道は俺の知ってる柔道とは全く異なる。それでも、面白い。ということは、これは誰が読んでも面白く思える、のかもしれない。
 
昼食はチキントマトシチューとトーストとサラダ。生温かいシチューの中に入っていたチキンが冷たくて、噛んだ感触がめちゃくちゃ気持ち悪かったので、思わず吐き出した。冷凍か冷蔵か知らないが、ちゃんと温めてくれ。不快だ。
とイライラしたが、『七帝柔道記』の面白さの前では、些細なトラブルだった。とにかく面白いじゃねえか。だんだんと小林まことの名作漫画『柔道部物語』の様相を呈してきた。いいぞいいぞもっとやれ。
 
帰りの電車でも『七帝柔道記』を読んだ。どれくらい実在するモデルがいるんだろう。それぞれのキャラクターの特徴の細かさや生々しさに読ませる面白さがある。
 
息子が体調が悪いらしく、ご飯も食べない上に、機嫌も悪く、妻にベッタリついて回ってて晩ご飯が作れないので、買って来てほしいという連絡が来た。
それで、帰りに松屋でビビン丼を二つ買って帰った。
 
帰ると息子はグッタリしていた。
体調悪い時の顔をしていた。晩ご飯のビビン丼を妻と食べながら、息子にベビーフードのカレーをあげたが、息子はほとんど食べられなかった。
食べ終わって、息子の体温を測ったら38度。やはり若干高いか。少し疲れてウトウトしてしまった。意識が朦朧としている間に、息子は寝てしまっていたようだ。仕方なく服を着替えさせて、風呂にも入れず寝かせた。寝息が荒くて、体調の悪さを窺わせた。
 
風呂に入った後、『フリースタイルダンジョン』を見た。初の女性ラッパー。ジャパニーズヒップホップ界隈はまだあんまりジェンダーの問題意識に関して言及が無さそうだと思った。勿論、フリースタイルバトル界隈だけかもしれないし、性質上触れるのが難しいのかもしれないが。
次に出て来た慶大生(?)の金持ちキャラは、ヒップホップをやる人の中では新しいイメージを持ち込んでいたが、ただ親が金持ちなだけで偉そうにするのは、端的にダサかった。これはヒップホップもラップも関係無い。
来週、呂布カルマだ。名前だけ知ってた。ほう。
その後、たまたま録れてた『ネコメンタリー  猫も杓子も。 角田光代とトト」』という番組を見た。定点で猫の家での生活を撮ったりしていたが、明らかに人が撮ってる映像もあったりしたのは不思議だった。【任務十八年】というタイトルの書き下ろし小説の朗読もあったが、猫が人を平和的にするという見解は、猫を飼う効能としてとても明快で腑に落ちるものがあって面白かった。
最後に、Netflixで『火花』4話を見た。見てて気づいたのは、そこそこ混んだ電車の中とか線路の近くとか新宿のバスを待つ道路とか、とにかく環境的に撮影しづらそうなロケ地のチョイスが多いということ。渡辺大知とのやり取りは青春感凄かった。
 
それから、奥さんにThe Wisely BrothersMV2本見せた。やっぱり好きそうだった。俺も改めて瑞々しさを感じた。『フリースタイルダンジョン』見た余韻もあってか、ちゃんみなの動画をいくつか見た。前にも見てたやつもあったが、改めて見ると、ああ、こりゃ売れるわけだ、と思った。楽曲は全然邦楽に聞こえなかった。
 
その後、radikoで『菊地成孔の粋な夜電波』をリアルタイム聴取しながら、皿を洗った。眠いとしきりに言っていただけあって、いつもにも増して駄洒落や言葉遊びからのトークの脱線や飛躍が凄くて笑った。
 
風呂を洗った後、洗濯物を畳みながら『コードギアス R2』を1話分見た。ゼロが宣言するだけのシーンが、ぐわ~っと気合い入った動きしてて笑った。
 
後は寝るだけになったのに、『七帝柔道記』を読んでしまった。大学生特有の青春もグッと来てしまう。この後もまだ主人公の人生に関わってくるのかどうかわからないキャラクター達がリアル。出会いだけは多かった大学生一年目。
そして、気づけば3時。ああ、まただ
 
 

4/1 土曜日

朝、妻と共に息子の体調を確認した。
熱は微熱レベル。判断に迷ったが、入園式に出ることにした。
息子は四月から認可の保育園に入ることになった。しかも、かなり家から近い。今、保育園は生活が辛い人から順番に入れるシステムになっているようだ。しかも、【辛い】だけじゃダメで、その辛さを上手く評価してもらわないとダメだ。我が家も評価してもらうための【つらいポイント】(命名は俺)を貯めて、ようやくそれが自治体に認められて入れることになった。妻がうまくやってくれた。
 
その判断に迷ったせいもあって、遅刻しそうだったので、小走りで保育園へ向かった。保育園で妻の母と合流して、何とか間に合った。
入園式で在園生達がお祝いで披露したダンスは、圧巻のパフォーマンスだった。本人達の自由意志を感じさせるのに統制が取れていた。軍隊っぽさはあっても、楽しんでるのがわかった。そんなバランスが保たれているパフォーマンスは今まで見た記憶が無かった。
これが本物の保育園か。俺自身は幼稚園しか知らないので、初めて実感した。今まで息子が行っていたのは何だったのか。園児達はどう見ても野放しにされていた。あれで6歳まで行くのであれば、小学生になった時に差が出るのは当たり前だろうな。
息子はそんな保育園もどきで伸び伸びやっていたからか、この保育園にも慣れるのは早そうで、まだ入園式なのに、椅子を片付けるのを手伝ったり、おもちゃを探し回ったりした。『マイペース』。それは妻がよく形容される言葉だ。息子にもしっかり遺伝しているように見えた。
 
終わってから、妻の母と別れて一度家に戻ったが、息子は外に出たがった。仕方なくとりあえず外に昼食を食べに行った。
 
自然食品を使った定食屋で、俺はカレー大盛り、妻はオムライス大盛り、単品で春菊の白和えを注文し、息子とシェアしながら昼食。安定の美味しさだった。
店員にだいぶ顔を覚えられた。
 
それから、一駅移動して、複合商業施設で息子を遊ばせた。雨が降ると遊ばせる場所に困る。屋根がある場所で走り回らせて、4Fから1Fまで階段を降りたりした。疲れた。
それでも、息子はまだ元気で遊び足りないようだったので、しばらく散歩した。いつもは行列ができてるたい焼き屋が空いていて並ばずに買えりした。
いつの間にか息子は寝ていた。妻の提案で、息子の寝ている間に本屋で本を買ってカフェで読もうという話になった。
それで、本屋に寄って本や漫画を選んでカフェに入り、俺がトイレに行って帰って来たら、息子の目はバッチリ開いていた。崩れ落ちそうになった。
 
仕方なく、暴れる前にカフェを出て、電車に乗って、児童館に寄ってしばらく息子を遊ばせてから、家に帰った。
 
息子と遊びながら晩ご飯を待った。
晩ご飯はカツオのたたき、焼き魚、味噌汁、納豆ご飯などだった。
 
風呂に入れて寝かしつけたら、またも寝てしまっていて目が覚めたのは午前0時。
寝ぼけた頭で洗濯物を畳みながら『コードギアス R2』を1話分見た。うーん。行動にブレを感じるキャラクターがいるなあ。ブレる性格の人に見えないんだよなあ。
 
その後、意を決して皿を洗いながら『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル』を聴いた。エアロビ映画特集、笑った。確かになんか映画で見たことある。
 
寝る間際、少しだけ、と思ってまた『七帝柔道記』を読んだ。練習風景の地獄っぷりが他の部活物語の比では無かった。映像化は難しそうだ。
寝たのは午前315分。
 

 

4/2 日曜日

朝、しっかりと寝坊した。息子も眠そうだった。妻が作ってくれたご飯を二人で食べながら、仕事に出る妻を見送った。
一日、二人でいることになる。
 
二人きりになって、着替えたり、洗濯したりしていると、息子はしきりに近くに寄って来て色々とちょっかいを出してくる。
遊びたいのだろう。わかる。それでも、やるべきことがあるのだ。洗濯はしておきたい。
ワイドナショー』を流し見した。
 
何とか息子の退屈を誤魔化しながら、洗濯を終えてベビーカーで外に出た。
昼食をどうしようか、というのが常につきまとう問題だった。
本当は作れれば良いのだが。俺の技術と忍耐力では、息子がいる中では作れまい。
 
とりあえず、電車で二駅ほど行き、気になっていたパン屋に寄った後に、ビュッフェをやっている店で昼食を摂った。
店に入ってから気づいたのだが、ビュッフェの場合、食事を取りに行く間、息子は一人で待つことになる。しまった。目を離す瞬間が多い。そこで、最初だけある程度一緒に回り、息子の好きな切り干し大根とひじきを取って与えてから、席を再度離れて食事を選んだ。遠くで見ると息子は俺の方を見てもいるが、他の人を不思議そうに見ていた。大丈夫だ。泣いたりしない。そんな調子で好きなように食べさせると、息子はスプーンもフォークも殆ど使わなかった。使えるはずなのに、めんどくさいと考えているようだった。
 
それから、気になっていた和菓子屋に行き、好きなコーヒー屋に寄り、調べて見つけていた公園へ寄った。
桜が少し咲いていて、花見客も数組いた。
その公園には身体をしっかりと固定するタイプのブランコがあって、息子は大いに楽しんでいるようだった。しばらくすると、息子が砂場に突進して、誰のものかわからない砂場用の玩具を手に取るので、無理矢理に砂場から引き剥がしたら怒った。
どうにかベビーカーに息子を乗せてその場を去った。
 
その後、一駅分歩いている間に息子は落ち着き始め、書店で漫画を買ってしばらくしたら寝た。電車で家の最寄り駅に戻り、時々行くカフェで寝ている息子の横で、買って来た漫画を読んだ。
『帰る場所』(近藤よう子)。いろんな人の心が動いてしまう様子を静かに描いていた。どれも切なかった。恋愛だけじゃなくて、愛にはいろんな愛があって、どんな愛もいろんな気持ちを含むのだとわかる。『豆腐』の重みは凄かった。経験があるわけじゃないのに、母から子への気持ちにはハッとさせられてしまった。普遍的な内容だ。
と静かに感動している横のテーブルでは、おじいさんが不動産会社らしき二人に家か土地の売却の商談を進めていた。なかなかおじいさんもやり手らしく、他社との相見積もりにしているようだ。落ち着いたカフェの雰囲気に全然合わない内容だったが、おじいさんは毎日このカフェに来ている常連らしかった。
おじいさんの商談の途中で息子の目が開いた。休憩終了。
 
荷物を一度家に置いてから、近所の公園に向かった。息子と小さなボールで遊んだ。
そのうち、柵に囲まれた砂場でゲートを開け閉めして遊び始めた息子は、そのゲートを家の中の落下防止用のゲートに見立てて【家ごっこ】を始めて、俺を感動させた。「たいぃ~」と連呼していたのは、「おかえり」の言い間違いのはずだ。
 
それから、クリーニング屋に寄ってから、駅で仕事帰りの妻と合流して、薬局に寄ってから家に帰った。
晩ご飯は生姜焼きだった。美味しかった。
 
お風呂に入って息子を寝かしつけてから、妻と『ゴッドタン』を見た。ハライチ澤部の代わりにラブレターズ塚本がマジ歌やってたのはやっぱり最高にバカげた映像だった。ロバート秋山フラッシュモブもノリの良さと馬鹿馬鹿しさが素晴らしい。
次に、『進撃の巨人Season21話を見た。やっぱり漫画より動くから面白い。しかし、アニメのこれまでの展開も、漫画で読んだはずの今後の展開もぼんやりとしか思い出せなくて驚いた。
テレビをリアルタイムで見たら『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』で、ダウンタウンがフリートークをしていた。少ししか見れなかったが、久しぶりに見れて嬉しかった。
 
その後、皿を洗うために「ラジオ聴くわ」と宣言したら妻に「えー」と言われた。「んー?じゃあ、洗ってる間退屈しないようにラジオやってくれよ」と言ったら、少しやってくれたんだけど面白い下手さだった。
その後、ラジオ遍歴や印象に残ったラジオネームの話を少しした。話しながら妻は保育園の準備に入った。持って行くものが、とにかくたくさんあった。
俺は本格的に洗い物を始めて、radikoを起動して、タイムフリーで満島ひかりの『光のメロディー』第1回を聴いた。never young beachはっぴいえんどBob Dylanについては知ってる曲だったのだけど、満島ひかりが選んだ曲のみ全く知らなかった。音楽詳しいのかな。それよりも、満島ひかりはやっぱり声がいい。ありがとうございます。
 
洗い物が終わって妻が息子の服を片づけるのを手伝ったりしたが、連日の睡眠不足の影響で、もう立っていられず、2:30には布団に入った。
 
 

4/3 月曜日

息子の保育園転園初日。
最初は【慣らし保育】という期間になり、短い時間から徐々に保育園にいる時間を延ばして行くことになる。
遅刻しそうになりながら保育園に向かう。今までは無かった細かい手順をこなして、息子を預けようとした瞬間、大泣きした。場所見知りも人見知りもしないなあ、と思っていたが、俺か妻が近くにいなくてはいけないらしい。
 
それから、妻と二人で駅に向かった。
妻は駅前のカフェで持ち帰った仕事をやるらしい。大変だ。
 
行きの電車で『七帝柔道記』を読んだ。こんなに、練習風景が苦しそうな小説があっただろうか。『柔道部物語』が軽いタッチに思える。春は雪解けの季節。もうすぐ苦難を乗り越えるようだ。
 
昼食は餅の入ったカレーうどん。しつこく『七帝柔道記』を読み続けた。沢田というキャラクターの今後が気になる。皆とのわだかまりは消えるのだろうか。
風邪の初期症状を感じていたので、葛根湯を買った。これで治す。
 
帰りの電車でも『七帝柔道記』。ずーっと読み続けている。こんなにずっと読んでいたい小説は久々だ。
 
一瞬雨が降ったようだ。
雷も凄かったらしい。家に着く頃には全く降っていなかった。息子はおままごとっぽいことをしていて、俺を見ても反応が薄かった。
 
息子を風呂に入れて、妻と一緒に寝かしつけた。息子と共に我々も寝てしまった。
俺が目を覚ましたのは22時半で、いつもよりマシに思えた。妻は起きると宣言しながら寝続けた。仕方ない。昨晩、遅くまで保育園準備していたし。
 
それで、とりあえず妻を待ちつつ、洗濯物を畳みながら録ってあった『ザ ノンフィクション』の【その後の中年純情物語】という回を見た。これは続編で前回かなり話題になっていたので気になっていた。
まず思ったのは、純粋な気持ちでアイドルを応援するだけなら、野球場で熱心に応援してるおじさん達とそんなに変わんないなあ、ということ。しかし、それが性欲の表出やそれに伴う幼稚な支配欲に見えると、結構怖かった。主人公的対象の【きよちゃん】にその怖さは感じなかったけど、彼の友人達からはちょっと感じてしまった。積極的に触ったりするのを見ると、なかなか。それにしても、地下アイドルとファンは共依存みたいになるんだなあ
保坂和志が何かを純粋に応援できるのはとても楽しいとか言ってたと思う。今、俺にはその対象が無い。何か探そうかな。
 
もういい時間だったので、もう一度妻を起こすのにトライしたら、何とか起きたので、妻が準備していた晩ご飯を食べた。
チキンのトマト煮、キャベツの味噌汁、ブロッコリー。美味しかった。
食べながら『やすらぎの郷』第1回を見た。思わず唸る豪華さ。倉本聰脚本、中島みゆきOP石坂浩二をはじめとする大御所俳優達。善福寺公園など、あんまりドラマでフューチャーされない地名がガッツリ出ていた。良い公園なんだが。石坂浩二倉本聰っぽい、風吹ジュンいつまでもかわいい、近藤正臣カッコ良すぎ。そういや、テレビ関係者って黒い革ジャン着てるイメージあるかも、と近藤正臣を見て思った(『ゴッドタン』の【私の落とし方発表会】での阿佐ヶ谷姉妹の回に出るカメラマンを連想した)。風吹ジュンを見ると、松田優作風吹ジュンとご飯食べながらセックスする強烈にわけの分からない濡れ場を思い出す。
映像とナレーションの流れが小説っぽかった。
 
それから、皿を洗いながらラジオクラウドで『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル』の『パッセンジャー』映画評を聴いた。ネタバレしないように話すのが大変そうだった。何となく展開を想像したが、見てみないとわからない。答え合わせしたい。
皿が洗いきれず、radikoのタイムフリーで『前野健太のラジオ100年後』も聴いた。放送時間が変わったらしい。内容は変わっていないようだった。歌詞のソムリエでリスナーからのリクエストを扱うのは初めて聴いた。前野健太マナーに乗っ取った曲をリクエストしていた。
早く寝るつもりだったのに、午前2時半。
 
 

4/4 火曜日

息子を保育園に連れて行った。慣らし保育2日目。やはり預ける時に泣き叫んだ。
 
その後、乗換駅まで妻と電車で一緒に出勤。妻は眠そうだった。俺も眠かったが、逆に変に話しかけてしまった。
乗換駅で妻と別れてからは『七帝柔道記』。徐々に主人公に練習への余裕が出て来て、大学生の青春っぽい話も少し。恋愛要素は無し。
 
昼ごはんはスパイスたっぷりのカレー。初めて来た店。辛くないのを選んだのに、スパイスを感じられて美味しかった。ここはまた来る。
食後にコーヒーが出たので、引き続き『七帝柔道記』を読み続けた。竜澤が徐々に魅力的に見えてきて面白い。主人公と同じスピードで、周囲の人間の印象が変化できるようになっている。
 
帰りの電車ではあまり読めなかったが、駅から家に着くまでの間、歩きながら『七帝柔道記』を読んだ。没頭してしまう。
 
家に着くと、息子と妻は玄関にいた。
妻の母が家で息子を見ててくれたのを、迎えに行って来たところだった。
息子と一通り遊んだ後、身体がだるくてしばらく横になった。風邪なんだろうか。葛根湯を飲んで誤魔化していたが、それもだんだん難しくなってきた。
 
息子を風呂に入れて妻と一緒に寝かしつけた。息子が寝てから、何とか起き上がった。晩ご飯は妻が作ってくれたトマトパスタとオレンジピールの入ったブレッド二切れ。美味しかった。
 
料理を作ってもらっている間と、食べ終わってからは再開した『キングちゃん』第1回を見た。「ウソでしょ?」を言わせるためのドッキリ企画で、今まで『キングちゃん』でやってきた企画を生かすための自由度の高いフォーマットだった。芸人のアホ過ぎる行動の数々に爆笑。野性爆弾のくっきーはドッキリ関係なくおかしいし、又吉のボケにある闇は何なんだ。
その後、『やすらぎの郷』第2話。セリフ多い。このセリフ量で違和感無く見せる石坂浩二が凄い。テレビドラマの中でテレビドラマ業界を批評する自己言及性は面白かった。カメラワークに『相棒』っぽさを感じた。
最後に、『ぼくらの時代』の渡部篤郎大森南朋玉山鉄二の回。バラエティで語ってるの初めて見たけど、渡部篤郎の喋り方や雰囲気は、演技と平常時に差が無さそうに見えた。そして、何でもフラットな視点で新鮮に見られる人らしかった。面白かった。
 
その後、皿を洗いながら『オーディナリーミュージック』のキャンドル・ジュン選曲回を少し聴いて、なんか合わなかったのでやめて、『THE BEATLES 10』を聴いた。相変わらずの変な感じが面白かった。リスナーのビートルズ愛と善意で作られた番組。ラジオ日本って聞いたことないと思ってたら、前野健太の番組もラジオ日本だった。
それと、ぼんやりと気づいてたんだが、トーク主体の番組だと皿を洗うのに時間がかかる。それは誰かの論文を探すまでも無く、当たり前のことに思えた。
ゴミ出しの準備してから風呂を洗ったら、午前2時だった。


4/5 水曜日

保育園に行くまではヤル気満々の息子は、教室に着くと泣き叫んだ。叫びながらバイバイしてたのは進歩と言えるだろう。
 
妻は仕事が休みだったので、一人で駅に向かい、ひたすら『七帝柔道記』を読んだ。
読んでいる間ずっと気分が高揚している。
 
昼間、昼食がてら病院に寄った。
行きたかった病院が休診の時間で、仕方なく行くたびに「ヤブ医者では?」という疑問が募る病院に行った。いつも漢方を処方される。
昼食はハヤシライスセット。週刊マガジンを読んだ。『ベイビーステップ』が休載だった。読後の満足感が少し減った気がする。
 
帰りに床屋に寄った。いつもより少し長めに切って、次回の予約を早めに設定した。
帰りも『七帝柔道記』をひたすら読んだ。とんでもない展開に驚いた。普通の小説でこれはやるまい。この展開で、最後まで盛り上げられるのか?もうページ数もだいぶ少ない。努力は報われないのか
 
家に帰ると妻が息子を風呂に入れていた。
床屋に寄って遅くなったからだ。申し訳無い気持ちになった。
その後、妻と二人で途中まで息子を寝かしつけてから、風呂に入った。風呂に入る直前、妻が寝室から出てきた。
 
風呂を出ると、いるはずの妻がおらず、また寝室から出て来た。
息子の睡眠が浅く、起きてしまったらしい。その後も一度息子が起きたので、妻が寝かしつけた。息子はこういう時に俺の言うことを聞かない。
 
しばらくして、寝室で息子と一緒に寝てしまった妻を起こして、晩ご飯を食べた。
ポトフと切り干し大根が用意してあった。息子に合わせて薄味だったが、美味しかった。
 
それから、『やすらぎの郷』第3話を見た。主人公の偏屈ジジイっぷりが清々しい。こんな主人公はそう見ない。
 
その後、少しダラダラしてしまってから、『アルコ&ピースD.C.GARAGE』を聴きつつ皿を洗った。すぐコントに出たり入ったりするのが面白くて、番組設定を宝塚養成学校と自動車学校の間でウロウロさせてたのは、その最たるものだった。
 
番組が終わってもまだ皿が残っていたので、iTunesで音楽をシャッフルしてかけた。一曲目はKraftwerkの『The Man Machine』だった。久しぶりに聞いた。テクノが知りたくて入れたはず。クラフトワークジョジョのスタンド名で先に知った気がする。そういうバンドや音楽がいっぱいある。荒木先生にしてやられてる。
二曲目はNeil Youngの『Only Love Can Break Your Heart』だった。これはよく聞く。保坂和志が『未明の闘争』のテーマ曲っぽく挙げてた曲で、聴くとその本に描かれていた何かか、その時読んでた気持ちを思い出す。曲自体も静かに高揚してる感じが好きだ。また、この曲名を知って、ずっと見てたら曽我部恵一の『きみの愛だけが僕のハートをこわす』って曲名は、ここからの引用だと気づいた。
この曲の途中で皿は洗い終わった。最後まで聴いて次にかかる曲名だけ見たら、岡村靖幸の『はっきりもっと勇敢になって』だった。この曲名は漫画の『モテキ』のサブタイトルで知った気がする。超イイ曲名。いきなり盛り上がる曲で、これも好きだ。
 
寝る前に『七帝柔道記』を読もうか迷ってやめた。最近、毎晩迷ってやめてる。夜が明けるまで読みかねないからだ。